本日は母の日。 皆さま思い思いに母親孝行されたことと思います。 私はといえば・・ 母と父3人で、下村家行きつけのファミリーレストラン、●ョナサンでランチ🎶 せっかく母の日なんだから、ファミレスじゃなくてもっとゴージャスな場所へ行けば良いのに、という声もごもっともなのですが、なにせ我が家は重度障害の母を抱えているため、その大きな車椅子で入れるお店は極数件に限られてしまうのです。 (余談ですが●ョナサンの企業努力はファミレス界No1だと思ってます。) 私の母は、スーパービジネスウーマンであり、最も身近な女性起業家でした。 華僑中華系の血筋を持つ母は、20歳のころ留学生として日本に来たそうです。 私が物心ついたころにはすでに生命保険の営業ウーマンとして働いており、 私の胸には常にお守りのように、赤い紐に通された家の鍵がぶら下がっていました。 小学校低学年のころ、何度か母のオフィスにお使いに行ったのを覚えています。 壁に貼られた「営業成績表」の棒グラフ。 一人、グンと突き出たグラフの持ち主は決まって母。 外国人が異国の地で仕事の成果を挙げるのは、並大抵の努力じゃないことを 私もまた自身の留学生活を通して察することができます。 20年間営業トップを走り続けている間も、並行してあらゆるビジネスを手がけ、50歳を過ぎたころ、独立して夢だった飲食店をオープンした母。 5年間ノンストップで営業し続けたお店の収益で、都内一等地に購入した戸建てのローンをあっという間に完済。潔く店舗売却。 「さあこれからは遊んで暮らすぞー!」と意気込んでいた矢先、 交通事故により脳幹座礁。 全身に障害の残る1級障害、いわゆる寝たきり状態になってしまったのでした。 なんか文字にしてみると改めて、、、 「生き急いでるなー、マミーw」 ともあれ、あれから7年。 事故当初は24時間体制だった介護を機に「勤める」という働き方のチョイスを無くした私は、容体が安定してきたころ、当然の流れのごとく起業しました。 「勤められないなら、どうにか自分でやるしかないでしょ」 この母親の背中を見てきた私には、いたって自然な決断。 母の入院・介護初期にどうしても身動きの取れなかった2年間、「働けない」ことの不甲斐なさを痛感した私の歩み始めた起業道は、「女性が起業するという働き方のチョイス」をサポートすること。 シェアサロンやセミナースペースの運営、美ノ匠を通じた女性起業家プロモーション事業など、なんだか変わったイバラの道を歩み始めたわけですね。 月日は流れて。 脳に負ってしまった障害は今も元には戻らないけど、 まるで生まれたての天使のように毎日ニコニコしている母。 それはそれは怖かった、、あの鬼のような厳しさが懐かしくもありますがw 今はこの笑顔が私の原動力。 介護は、なぜだか暗い印象を持たれがちだけど 我が家に訪れた介護生活は、 ネガティブな印象とは無縁な穏やかなハッピーライフそのものでした。 「後悔先に立たず」ということわざを噛みしめることなく 今この瞬間に精一杯、 生きてる間に親孝行をさせてもらえる幸福な時間。 父が母の背中を押している姿がほっこりして大好きで、
互いを穏やかに見つめる眼差しがなんとも微笑ましい♡ 全身に障害をかかえた寝たきりの母には今でも毎月、 現役時代に培った仕組みのもと、収入が入り続けている。 一体全体どうなっているのやら、、 正直なところ、会社立ち上げて3年目、 日々、馬車馬の様に働いている私の収入よりよっぽど多額w(泣ける) 定年を迎えた父が今、穏やかな心で介護に向き合えるのは、 母が経済的な負担を家族にをかけていないことがとても大きいと思う。 「自立した妻が創り上げたのは介護苦と無縁の未来だった」 そんなパートナーシップのあり方を日々目の当たりにしている娘。 私も、そんな女性になりたくて。 そんな妻であり、そんな母になりたいと思うので、 心身共に元気で働ける今、 女性が社会に出るということに、 女性もまた、独自の才を生かしたフィールドで活躍していくことに 純粋に、貪欲に、意欲的でありたいと思うのです。 |
美ノ匠プロデューサー
株式会社ビーエイジア 代表取締役 下村えり PROFILE
カリフォルニア州立フラトンカレッジ卒 早稲田大学健康福祉学科卒 10代での米国留学時に受けたスカウトを機にファッションモデルの世界へ。パリ,NY,ミラノ,上海, 韓国など海外を中心に活動し、2006年にはパリコレクションに出演。 その後25歳で直面した母親の介護を機に、限られた環境の中で働く形を追求し、起業。女性が活躍する分野No.1ともいわれる美容健康分野において、店舗所有のリスク軽減とWEBサポートを組み込んだ新しい形の会員制レンタルシェアサロンを西新宿にオープン。 2013年、厳選BEAUTYスペシャリストとユーザーを繋ぐWEBメディア 「美ノ匠 -ビノタクミ-」を立ち上げる。 -Service-
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9 月 2016
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